本日はまたまた読書シリーズです。
この本は大人になってからピアノを始めた人向けに主に書かれているようですが、短い練習時間で効率よく上達するためのヒントが沢山載っています。広くアマチュアの人たちに気づきを与えてくれる本かと思います。
大人だけの生活のときのようには練習時間を纏まって取れない今の私のような者にとっては、メンタルの保ち方など、参考になりました。
「練習をしないと上達しない」という呪文にまずは縛られないことです。特に本番前など、「練習していない」という自責の念に駆られると、途端に自信をなくし、そのために本番で弾けなくなったりするものです。
この自責の念で自爆、、過去にありました。
日々の練習は勿論大切ですが、絶対量が十分かどうかということより、何ができていて、またできていないかを冷静に自己分析し、限られた時間の中でどう完成させるか、子育て・共働き中は頭を使っていかないと、、、自責の念でレッスン止めたくなりそうです(笑。
私の恩師であるピヒト先生は、ラゲンハーン女史のメトードを、日々の練習の最初に必ず行っていらっしゃいました。これは瞑想的に行う指の訓練法で、一本一本の指に意識を持たせ、それぞれの指を独立させていく練習方法です。強い打鍵で指を鍛えていくというやり方ではないんですね。
上記の記述だけでなく、根性で指の筋力をつけんとするのではなく、指を意識的に動かせるよう訓練すること、が本書では繰り返し書かれています。
本来常に意識すべきことですが、大体大きめの曲で手詰まりになってくると忘れがちです。
レッスン中も何度となく、プロは腕に全然力入れてないの。何でそこ力むの??と指摘されてきました。。今だって完璧からは程遠いのですが、少しだけ先生の言うことが分かります。
ラゲンハーン女史のメトードについてもう少し詳しく知りたいので、追々調べてみようと思っています。